Rを考える 2019.8.24

他の印刷物とシールの違いは、貼るという動作が入ることだ。
シールのデザインを考える時に印刷する図柄や文字などの表面上のことだけを先に決めてしまうと
シールとしてうまくいかない場合がある。

貼る物の素材によって剥がれやすいものもある。また平らな部分に貼るのか、曲面に貼るのかでも変わる。
シール自体の素材や接着材のことなど総合的に考えながらシールをデザインすることがとても重要。

中でも剥がれやすさをデザイン上で軽減できるものがある。
それは角(R)です。
シールが一番初めに剥がれて行くのは角。角が直角だと
手で持った時や物と物がぶつかった時にひっかかて剥がれやすい。

角に緩やかなRをつけるこで、剥がれやすさを軽減できる。

シールを考える時に角の形を一番に考える人はいないと思いますが、
頭のヒキダシにしまっておいてもらえたらと思います。

なんて文章にしていますが、

もちろん直角の方がおさまりがいい時もありますし、自由な形のほうが楽しいので、
お客様には出来るだけ、素直に作りたいシールを想像してもらって、
一緒にいいシールを作れたらいいなと思います。

抜き型 角3R 写真のものは、シールを裁断する時に使う刃型です。